管理人のyumeです。
まさか自分たちが不妊治療することになるなんて。
夫がデビューした1週間後。新しい病院
での私のデビュー日がやってきました。
朝から緊張気味・・・だったわりには、家を出発する時間が遅れてしまい、急いで向かいました。
エレベーターを降りると、クリニックの入り口があります。
病院によくある擦りガラスのドアではなくて、まったく中が見えない閉ざされた感じです。
インターホンを押して名前を告げると、看護婦さんがドアを開けてくれます。
中に入ると、誰にも会うことなく、すぐに個室に通されました。
「先生はまもなく来ますので、コートをお脱ぎになっておかけになってお待ちください」
個室はいくつかあるるみたいですが、私たちが通された個室は8畳くらいあり、天井も高く広々とした部屋です。
部屋にはベッドが1つ、3人が座れる応接セットのほか、置物や刺繍絵が飾ってあり、クラシック音楽が流れています。
私たちはコートを脱いで壁のハンガーにかけ、ソファに掛けてしばらく待ちました。
やがて入ってきた先生は、写真で見たよりもずっと気さくな雰囲気でした。
今日のアポイントメントは、先週の精液検査の結果とカウンセリングを兼ねていて、治療方針についての説明を受けてから本格的に治療に進むかどうかを決めます。
まず、精子が作られるサイクル(精祖細胞→精母細胞→精子細胞→精子のそれぞれのステージ)について絵を描きながら説明してくれます。
精液から細胞を全て回収し、各ステージ毎に分類して、顕微授精する精子を選ぶようです。
このクリニックの大きな特色は、見た目の良し悪しで選ぶのではなく、必要な機能をきちんと発現できるかという質的な判断で精子を選ぶ(そして、そのような選別をする技術がある)ことのようです。
(先生の著書にあるとおりですが・・・)
夢クリニックで聞いたのは、夫には精子がないということ。
そして、精巣に精子や精子細胞があるかどうかは、精巣を切ってみないとわからないということでした。
(男性ホルモン値からみると、たぶん精子を造る機能はありそうだけど・・・と。)
でも、今日のクリニックの説明によれば、先週の精液検査の結果、夫には精子になるまでのそれぞれのステージの細胞があったみたいです♪
一言で「精液検査」といっても、病院によって調べる内容というか、わかる内容が違うんですね・・・。
ひとまず、夫に多少なりとも精子を作る機能があることにはほっとしました。
ただ、残念なことに夫の精液中にあるのは、精祖細胞と精母細胞が多かったようです。
精子細胞や精子もあることはあるのですが、質の面も含めて調べたところ、合格ラインに達するものはなかったみたい・・・。
本来は、細胞の減数分裂を2回経たもの(精子細胞または精子)が望ましいのですが、精祖細胞や精母細胞を体外環境で培養し受精させる例もあるみたいです。
ただ、正常に受精できる機能があるかどうか、質的な保証をすることが困難なので、お勧めしないといわれました。
(この点については
、夢クリニックでも同じことを言われました。)
そもそも、なぜ精子がうまく造られていないのかという原因がわからない
ので、対処療法しか見つかっていないのが現状なんですね。
ふう・・・
今後の治療のやり方として、先生に説明していただいたのは、10回くらい精子を取ってみて、質的保証のできるものがあれば、冷凍保存するということでした。
10回かあ・・・。確かに、どうやって勉強したらよいかもわからないテストで毎回0点とり続けるのは、夫にとっては努力というか、苦行かもしれません。
では、もしそれがうまくいかなかったら・・・?
先生がおもむろに語り始めます。
「選択肢は2つあります。
一つは、夫以外の精子と奥様の卵子を受精させること(AID)ね。
でも、私も長くいろいろな事例を見てきたけど、両親の片一方の遺伝子だけを持っている子供は、あまり幸せになっていないことも多いです。
だから、個人的にはAIDはお勧めしません。
むしろ、両方の親が対等な形でいられるように、いずれの遺伝子ももっていない子供を養子にもらったほうが、うまくいくと思います。」
なるほど・・・。
夫の精子がもらえないなら、せめて自分の卵子は使って・・・と思いがちですよね。
でもいっそのこと、夫婦共に血のつながりはない子供にしたほうが、対等に関係を築くことができるのかもしれませんね。
といっても、今まで我が家では、そういう話をしたことがないし、私自身もあまり考えたことはありません。
たぶんうちの夫は、二人の子供じゃなければ欲しくないと言いそうなタイプなので、AIDにも養子にも興味がないだろうけど・・・。
先生がおっしゃる2つの選択肢の一つがAIDなら、もう一つはまさにその養子のことなんだろうな・・・と思っていたとき、先生が言いました。
「もう一つの選択肢はね、精巣をカットすることです。」
「え?」
いつもみなさんのブログで勇気付けられています。

悩みながらも前向きな方が多くて、私もがんばらなきゃと・・・。


朝から緊張気味・・・だったわりには、家を出発する時間が遅れてしまい、急いで向かいました。
エレベーターを降りると、クリニックの入り口があります。
病院によくある擦りガラスのドアではなくて、まったく中が見えない閉ざされた感じです。
インターホンを押して名前を告げると、看護婦さんがドアを開けてくれます。
中に入ると、誰にも会うことなく、すぐに個室に通されました。
「先生はまもなく来ますので、コートをお脱ぎになっておかけになってお待ちください」
個室はいくつかあるるみたいですが、私たちが通された個室は8畳くらいあり、天井も高く広々とした部屋です。
部屋にはベッドが1つ、3人が座れる応接セットのほか、置物や刺繍絵が飾ってあり、クラシック音楽が流れています。
私たちはコートを脱いで壁のハンガーにかけ、ソファに掛けてしばらく待ちました。
やがて入ってきた先生は、写真で見たよりもずっと気さくな雰囲気でした。
今日のアポイントメントは、先週の精液検査の結果とカウンセリングを兼ねていて、治療方針についての説明を受けてから本格的に治療に進むかどうかを決めます。
まず、精子が作られるサイクル(精祖細胞→精母細胞→精子細胞→精子のそれぞれのステージ)について絵を描きながら説明してくれます。
精液から細胞を全て回収し、各ステージ毎に分類して、顕微授精する精子を選ぶようです。
このクリニックの大きな特色は、見た目の良し悪しで選ぶのではなく、必要な機能をきちんと発現できるかという質的な判断で精子を選ぶ(そして、そのような選別をする技術がある)ことのようです。
(先生の著書にあるとおりですが・・・)
夢クリニックで聞いたのは、夫には精子がないということ。
そして、精巣に精子や精子細胞があるかどうかは、精巣を切ってみないとわからないということでした。
(男性ホルモン値からみると、たぶん精子を造る機能はありそうだけど・・・と。)
でも、今日のクリニックの説明によれば、先週の精液検査の結果、夫には精子になるまでのそれぞれのステージの細胞があったみたいです♪
一言で「精液検査」といっても、病院によって調べる内容というか、わかる内容が違うんですね・・・。
ひとまず、夫に多少なりとも精子を作る機能があることにはほっとしました。
ただ、残念なことに夫の精液中にあるのは、精祖細胞と精母細胞が多かったようです。
精子細胞や精子もあることはあるのですが、質の面も含めて調べたところ、合格ラインに達するものはなかったみたい・・・。
本来は、細胞の減数分裂を2回経たもの(精子細胞または精子)が望ましいのですが、精祖細胞や精母細胞を体外環境で培養し受精させる例もあるみたいです。
ただ、正常に受精できる機能があるかどうか、質的な保証をすることが困難なので、お勧めしないといわれました。
(この点については

そもそも、なぜ精子がうまく造られていないのかという原因がわからない

ふう・・・

今後の治療のやり方として、先生に説明していただいたのは、10回くらい精子を取ってみて、質的保証のできるものがあれば、冷凍保存するということでした。
10回かあ・・・。確かに、どうやって勉強したらよいかもわからないテストで毎回0点とり続けるのは、夫にとっては努力というか、苦行かもしれません。
では、もしそれがうまくいかなかったら・・・?
先生がおもむろに語り始めます。
「選択肢は2つあります。
一つは、夫以外の精子と奥様の卵子を受精させること(AID)ね。
でも、私も長くいろいろな事例を見てきたけど、両親の片一方の遺伝子だけを持っている子供は、あまり幸せになっていないことも多いです。
だから、個人的にはAIDはお勧めしません。
むしろ、両方の親が対等な形でいられるように、いずれの遺伝子ももっていない子供を養子にもらったほうが、うまくいくと思います。」
なるほど・・・。
夫の精子がもらえないなら、せめて自分の卵子は使って・・・と思いがちですよね。
でもいっそのこと、夫婦共に血のつながりはない子供にしたほうが、対等に関係を築くことができるのかもしれませんね。
といっても、今まで我が家では、そういう話をしたことがないし、私自身もあまり考えたことはありません。
たぶんうちの夫は、二人の子供じゃなければ欲しくないと言いそうなタイプなので、AIDにも養子にも興味がないだろうけど・・・。
先生がおっしゃる2つの選択肢の一つがAIDなら、もう一つはまさにその養子のことなんだろうな・・・と思っていたとき、先生が言いました。
「もう一つの選択肢はね、精巣をカットすることです。」
「え?」
いつもみなさんのブログで勇気付けられています。

悩みながらも前向きな方が多くて、私もがんばらなきゃと・・・。

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コメントする
kumikumiさん、コメントありがとうございます♪
kumikumiさんもあのクリニックでの治療を検討されるところなんですね。
以前ブログにも書きましたが、実際に通われている方の情報がなくて、私も不安なので、もしお仲間になれるようでしたらとても嬉しいです♪
顕微授精はもともと保険が利かないためだと思いますけど、普通のクリニックの何倍もかかるということではないみたいです。
先生はとっても気さくな方なので、本をお読みになったら一度アポイントメントを入れてみてはいかがですか?
また進展があったら、是非ご連絡くださいね
以前ブログにも書きましたが、実際に通われている方の情報がなくて、私も不安なので、もしお仲間になれるようでしたらとても嬉しいです♪
顕微授精はもともと保険が利かないためだと思いますけど、普通のクリニックの何倍もかかるということではないみたいです。
先生はとっても気さくな方なので、本をお読みになったら一度アポイントメントを入れてみてはいかがですか?
また進展があったら、是非ご連絡くださいね

プロフィール
HN:
yume
性別:
女性
職業:
ふつうの会社員です
自己紹介:
yumeです。2002年に結婚し、今は30代半ばです。
本格的に妊娠を考え始めたのは2006年くらいから。1年たっても何事も起こらなかったので、2008年1月、夫婦二人で夢クリニックへ。
ところが、初診のときに思いもよらず男性不妊が発覚!
転院した別のクリニックで精子採取を何度か続けたものの、よい結果は出ず。
散々迷った挙句、2008年10月に某病院で夫がTESEを受けましたが、細胞も見つからないという残念な結果に。
更新もたまにですけど、コメントいただけると嬉しいです。
メールはyume55 アットマーク live.jpまでお待ちしています。
(55は半角でお願いします♪)
本格的に妊娠を考え始めたのは2006年くらいから。1年たっても何事も起こらなかったので、2008年1月、夫婦二人で夢クリニックへ。
ところが、初診のときに思いもよらず男性不妊が発覚!
転院した別のクリニックで精子採取を何度か続けたものの、よい結果は出ず。
散々迷った挙句、2008年10月に某病院で夫がTESEを受けましたが、細胞も見つからないという残念な結果に。
更新もたまにですけど、コメントいただけると嬉しいです。
メールはyume55 アットマーク live.jpまでお待ちしています。
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